お口の中は、いつもたくさんの細菌がいる場所。
普段は問題なくても、抜歯や歯周外科など出血を伴う処置の前後は、細菌が体の中に入り込みやすくなることがあります。

「まさか…」と思うような全身の感染症につながるケースは多くありませんが、知っておくだけで予防の意識がぐっと上がります。

今回は、歯科とも関わりのある「敗血症」と「菌血症」についてお伝えします。

 

「敗血症」とは、血液中に細菌が侵入・繁殖し、特定の臓器に深刻な障害を引き起こす病気です。
敗血症を発症すると、初期の症状として発熱や悪寒、全身の震えなどが現れ、進行する過程で血圧の低下、呼吸困難、意識障害などを引き起こします

敗血症は、肺炎や尿路感染症、皮膚感染症などが原因となりやすい病気ですが、歯科とも比較的関連が深いといえます。
なぜなら歯科の専門領域である口腔は、常に細菌感染のリスクに晒されているからです。
そもそもお口の中には、800種類以上に上る細菌が常在しており、むし歯や歯周病、口内炎といった細菌感染に伴う病気が起こりやすくなっています。

とくに注意が必要なのが抜歯や歯周外科治療などです。

これらは出血を伴う処置で、治療後に大きな傷口が残ることから、細菌感染のリスクが高まります。
ただし、歯科の外科的な処置を受けてからただちに敗血症になることは稀であり、本的には血液中に細菌が侵入する菌血症を発症します。
そして軽度な菌血症の多くは、体に備わっている免疫システムによって細菌が排除され、自然治癒するのが一般的です。

それらの感染を防ぐ為にも当医院では診察前にリステリンにてお口の洗口を行って頂き、事前に口腔内の細菌を減らしてから治療を行っています。

口腔と関係のある敗血症や菌血症の原因菌は、主に歯垢・歯石を住処として繁殖します。

逆にいえば、お口の中に歯垢や歯石がない状態を維持することで、口腔由来の敗血症や菌血症のリスクを大幅に低減できるといえるでしょう。
歯垢は、正しい方法で歯磨きすることが何より重要となります。歯石は、歯ブラシによるブラッシングでは取り除くことができないため、歯科医院での処置が必須となります。

春は健康診断の季節でもあります。
是非ご予約の上メンテナンスにお越しください。スタッフ一同心よりお待ちしてます。