こんにちは😊
寒暖の差はあるものの、日中はだんだんと過ごしやすくなってきましたね。

 

さて、今年の歯科衛生士としての目標で私は、

「最新のカリオロジーを学び、患者さんにお伝えする」

を掲げました。

 

そこで、今回は最新のカリオロジーの一部をご紹介したいと思います。

 

そもそも「カリオロジーとは何か?」ですが、う蝕病因論のことでカリエス(むし歯)+オロジー(学問)の造語で、むし歯学というようなものです。

 

昭和時代からの常識は

「むし歯はミュータンス菌(むし歯菌)と砂糖のせいで起こる」

と言われてきましたが、最新の考えでは、

「プラーク構成細菌(ミュータンス連鎖球菌に限らない)が、発酵性炭水化物(ショ糖、ブドウ糖、果糖、調理でんぷん)から代謝産物として酸を産生し、むし歯が起こる」

と言われています。

 

エナメル質のむし歯のなりやすさは、

ショ糖>ブドウ糖、果糖>調理でんぷんの順でショ糖が最も高いのです。
つまり、むし歯の原因は砂糖だけでなく上記の発酵性糖質も含まれます。

 

そして、みなさんも一度は聞いたことがあるかもしれない

「歯みがきは食後30分後が歯に優しい」

というのも間違いです!これはもともと酸蝕症に関する話であり、むし歯予防には食後すぐが正しい歯みがきです。
なぜなら、食後すぐにみがくことで、酸を産生する細菌の餌となる発酵性糖質を取り除けて酸を出さないようにするからです。

 

今回は最新のカリオロジーの一部にふれてみましたが、みなさん興味を持って頂けたでしょうか?

当院ではカリオロジーについてのお話もさせていただいております。なにか気になることがあればお気軽にお声掛けくださいね。